「その時わしはこう言ったんじゃ・・・」
校長先生のくだらない話が延々と続いている・・・
今日はわたし(カオス)が転校してきたってことで急遽この授業になった。正直、何を言っているのかさっぱりだ・・・
ようやく暖かくなってきたこの季節先生の講習は生徒にとって子守唄になってしまっている。
「みんな聞く気ナシか・・・」
そう呟いて隣を見ると汗渡さんも、こっちを見た。
・・・まだ慣れてないせいかなにか気まずくなってしまっている。
(そんなものか・・・なんせ帰国子女だもんな・・・)
わたしはまた視線を前に戻した。
『混沌学園』・・・かなり優秀な学校と聞いているけど、このみんなの様子からみるとたいしたことなさそうだな・・・。

そんなことを考えながらわたしは先生の話に耳を傾けていた。

・・・・しかし・・・その甘い考えは、後々の授業で覆されるのだった・・・。