あっどうも。
私の名前は、=です。
まぁ自慢じゃないのですが、こう見えても私は帰国女子です。
えぇ・・・帰国女子なんですよ。
抹殺。
「ウゼー!死ね死ね〜っ!!!!」
「キモイ」
「ギャーッス!?」
今日もシャクに障る事を言われたのか、アキナとホタルは暴言を吐きながらを袋叩きする。
とうのは叫び声を上げ、口から血を吐く。
罵声と叫び声が教室中に響き渡る。
「グフッ!おっ・・・お花畑が見えてきました・・・」
グッタリと床の上に大の字で倒れる。
「序でに綺麗な川も・・・」
「あ〜それ渡って良いから」
チラリと見える花畑と川に、脳内では逝こうか逝かまいか迷っていた。
そんな中、アキナは動かしていた足を止め、「逝け」と勧める。
アキナの隣でコクリと1つ頷き同意するホタル。
「それから・・・」
「あ゛?後、何が見えるわけ?」
最後に付け足す言葉に、アキナとホタルは首を傾げ倒れているを見る。
「メヌちゃん・・・フッ・・フフ・・・ソコは駄目ですよ・・・?」
「テメーッ!何を妄想してんだよ!!」
クラスの・・・否、国民的アイドルのメヌエットの名を口にし不適の微笑むにアキナは顔を踏みつけた。
「お前のキモさは犯罪だ!犯罪!!」
「あちしもそう思う〜」
再びボコり始める。
「ストレス解消にもなるから良いわ〜これ」
「また後でストレス溜まっちゃうけどね」
2人して恐ろしい事を言いながら、ボコボコに殴る。
「あ〜今日も平和だな〜」
「何言ってるんだよ!平和じゃねぇよ!!」
ボコられているを少し離れた所から見て、ヨーコはポツリと声を零す。
その言葉にシンは反応し、ツッコミを入れ首を横に振った。
「アルベールが居たら、気絶してるな〜絶対に」
ケラケラと笑いながら頭の中で想像する。
「笑い事じゃないって!」
「ハッハッハ」
「うぉーい!!」
未だ笑っているヨーコの隣で、ゲッソリとした表情で肩を落とす。
そして小さく溜息をついたが、その溜息はの叫びによってかき消された。
「あっ・・・!!」
「なっ・・、何だよ急にデカイ声だして」
笑っていたはずのヨーコが、いきなり大きな声を出す。
ビクッと一瞬、体を飛び上がらせヨーコの方に顔を向ける。
「の叫び声がとまったぜ」
「・・・・・・・ー!?」
ある意味賑わっていた教室がシーンと静かになった。
「安らかに眠れ」
額の汗を拭い、ホタルの方に向けてグッと親指を立たせるアキナ。
「ふぅーっ」
ボコるのに流石のホタルも疲れたのか、近くにあった椅子に座った。
「お疲れ様アキナ」
「ホタルもね」
さっきまでの表情は何処に消えたのやら、2人はニッコリと笑い合い会話をする。
そして2人はスタスタと歩き、をほったらかしにしたまま教室から出て行った。
(こっ・・・こえぇーーーっ!!!)
そんな2人の姿を見て、ガタガタ震えるシン。
「それよりもよー…サカナどうするん?」
ヒョッコリ2人の前に現れたのは、ヨーコの双子の妹インリ
「ほっときゃイイんじゃね?」
「ほったらかしにしといて、ホンマに良いんけ?ここらわるい…(キモチワルイ)」
「全然OKだぜ!!」
「OKじゃねぇよ!」
ポフポフと優しくインリの頭を叩くヨーコに、シンは思わずチョップを喰らわす。
「いてぇ・・・。冗談だってーの」
喰らわされた部分をさすりながら立ち上がる。
「でもよー誰が保健室まで持っていくんだよ?」
最早、物程度の言われようの。
「オレは・・・パス・・・だな」
気絶しているを見つつ、シンは首を横に振り拒否した。
「なに〜っ!?仮にもダチが倒れてるんだぞ!そこは拒否せず優しく手を差しのばせ!!」
「じゃぁ、ヨーコが連れていけよ」
「・・・・・・・・・・。お〜い、誰かコイツ保健室まで持って行ってやってくれー」
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「お?チョンジェ。どないしたんや?」
ガラリとドアが開く音がしたので、フーチェンはドアの方に顔を向けた。
「君が・・・」
「まーたかいな。コイツ、ホンマにココによー通うなぁ〜」
チョンジェにおぶられているを見て苦笑する。
「いや〜。ホンマよーボコボコにココまでされたもんやな〜」
長いすに寝かせ、消毒液のついた綿を傷口にポンポンと当てる。
「じゃ・・・、君の方よろしくお願いします」
ペコリとフーチェンに軽く頭を下げ、保健室から出て行こうとする。
「お〜。ワシに、まかしとき〜・・・って、あ゛ーっ!?」
チョンジェに向かって手をヒラヒラと振っていたフーチェンだったが、運悪くもアルコール瓶の持っている手で振ってしまったため、蓋の開いた瓶の口から液体がこぼれ落ちる。
ビチャビチャとアルコールがの顔にかかる。
「うっ・・・・ウオギャーッ!?」
傷口にしみ、痛さのあまり眼を覚ます。
「君!?大丈夫かい??」
ギャーッと叫び、長いすから落下しゴロゴロと保健室の床を転げ回るに声を掛ける。
「痛いです!これは痛いですぞー!!」
「(ですぞー?)堪忍や。まぁ落ち着け」
ゴロゴロと転がっているの頭上に一発鉄拳を喰らわすフーチェン。
「グフッ!!」
フーチェンの鉄拳をまともに喰らったは、本日2度目の気絶をした。
「もうそろそろ3時間目の授業始まるさかい、チョンジェ早う行きや〜」
再度長いすの上にを寝かせながらフーチェンは突っ立ってるチョンジェに言う。
「あっ・・はい。では、失礼致しました」
もう一度頭を軽く下げ、今度こそ保健室から去る。
「いや〜ワシも、おちゃめな事してしもーたわアッハッハ!」
ビショビショになっているの顔を見つつ、フーチェンは腹を抱えて笑った。
お終い。
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本気でスンマセン;
何かグロくなっちゃいました(滝汗)